TはTOKYOのTのブログ

映画ログを中心にしております。映画館での鑑賞が中心です。旧作より新作が過半数を超えるのが方針としてます。

韓国映画一人旅③

三日目はlaika cinemとKOFAを行った。KOFAは韓国映像資料院、韓国の映画アーカイブで無料で映画を観ることができる。今回の旅行の一番の目的である。

 

Laika cinema

 laikacinema.com

laika cinemaは、アート映画館然としたすっきりした印象。妻を亡くした自らのシングルファーザー家庭を描いたドキュメンタリー、クリスチャン協会からのサポートもあるらしい「약속英題:Promise」、韓国全羅北道群山市スーラの鳥と自然の保護運動を描いた「수라 Sura: A Love Song」、韓国2本のドキュメンタリーだが今日の2本は映像美というかスペクタクルを志向しているので楽しみやすい。수라 Sura: A Love Songについては日本語の記事があったのでリンクを張っておきます。

 

laika cinema

www.koreanfilm.or.kr

 

今回の韓国旅行のメインイベントのKOFAにも行ってきた。

計三作品鑑賞した。

비닐하우스ビニールハウス はビニールハウスに住む訪問看護師の女性がひょんなことから老人をどうにかしてしまうという映画。メンタルヘルスについても取り扱っているが、全体としては深田晃司の映画も引き合いに出したくなる。主演のキム・ソヒョンの薄幸ぶりを最高に楽しめる。

 

버티고邦題めまい 窓越しの想い

この映画は調べたら日本でも上映をされている。OLラブロマンス映画ともいえるが、絶妙に脱臼させるような語り口が気持ち良い。冒頭にて会議室でバックでセックスをしているが、窓の外の光を観ながら「空しいけれど、世界とはこういうものか」という表情が良い。その感覚が全体を通しているのが妙に諦観を感じさせる。日本語字幕もあるのだから、見返してみよう。

 


태Life Line

1920年代時代劇だが、性をテーマにしており、泥臭い田舎+性、漁業というゴツい作品。日本映画ではほとんど見かけないが、リンクがあったので張っておきます。

 

計10作品どれも面白かった。

 

韓国映画一人旅②

二日目はCGV明洞駅 シネマライブラリーを目指してバスに乗ったが、観ているネットの上映時間と場所が不安になりバスを降りて、cgv 新村アートレオンに予定変更。そこで「loan boy사채소년」という学園闇金映画?を観た。ストーリーとしては、男の子はいじめられ、女の子は売春をしていてという設定でいかにもでわかりやすい。しかし、男の子の親?がヤクザで大金を生で持っており、その金を預かるがイジメっこに見つかり取られてしまう。その金をヤクザの親と一緒に奪い返す。そこまでは分かっていたが、その先はよく分からなくなって抗争になっていく。この映画、完全一人とでの鑑賞となり他の客はいなかった。

ポスター


CGV新村も良いがこの近くに梨花女子大学校があり、そこにarthouse momoという映画館があるとネットで調べていた。行ければリストなのでぜひ行きたかったのでバスを少し乗って行ってみた。
そこでの上映時間まで少し時間があるので学食で食べてみた。

学食

梨花女子大学校




一本目が分からなかった。「두 사람을 위한 식탁英題:A Table for Two」という過食症、拒食症を経験した女性が母親といかに向き合うかというドキュメンタリー映画なのだが、会話が多いため理解が難しかった。途中過去の描写などはアニメーションになったりしていた。

두 사람을 위한 식탁英題:A Table for Two

次は「5시부터 7시까지의 주희英題:Juhee From 5 To 7 」というモノクロの劇映画。恐らく乳ガンを宣告された女性の周辺の2時間を描く。タッチからしアニエス・ヴァルダを意識しているのかな。序盤にエリック・サティを使っていた。最後が打ち上げになっていて一番不思議だ。シネフィルセンスには一番今回韓国で見た映画でハマりやすいような気がする。

5시부터 7시까지의 주희英題:Juhee From 5 To 7

次に観たのは私のお気に入りで「괴인英題:A Wild Roomer」、内装業をしている主人公の男が、金持ちの別荘を借りたり、凹んだバンの犯人を捜すが明確なストーリーラインは薄いのに次どうなるかが気になる不思議な映画だった。過去作でいうなら冨永昌敬の「ローリング」を思い出す。何か起こっているのにずっと緩い緊張感がある感触だった。これも日本で上映されて

ポスター


ほしい。

괴인と5시부터 7시까지의 주희のポスターをもらえた。

 

 

韓国映画一人旅①

前から友人から韓国旅行エピソードを聞いていたのだが、でも言葉ができないしなぁなど言い訳を自分に言い聞かせて韓国旅行を先延ばしにしてきた。言葉がわかるようになるまで自分を待つなんて一生かかりそうだ。そんな訳で今回仕事を休み、韓国に一人旅行に行ってきた。韓国旅行の記事やブログはたくさんあるが、どれも女性向けが中心で、男一人となると一気に数が少ない。

自分自身の好きなことを楽しみながら旅行できればなと思っていたが、そうなるとやはり映画になる。前段階として、先日台湾出張で韓国映画「화사한 그녀miss fortune」を中国語字幕で観た。その時にとても楽しめたので、やはりこれしかないと確信する。しかし、台湾で観たときは中国語字幕が良い助けになりなんとなく理解が出来た。しかし、韓国映画を韓国で観るとなると基本的には字幕はない。それでも映像文法なりで理解すれば良いということで強硬突破する。


初日、ホンデのホステルに泊まる。ベッド一つに薄い布団だが自分で選んだのだから仕方がない。映画館が近くに多くあるので問題なく楽しめそうだ。到着してからもう19時を過ぎているし、近くやそのホステル併設のダイニングで酒を飲むのもありだが、近くのロッテシネマ合井でなにやら良さげな戦争映画らしきポスターの映画が上映されるとのこと。ちなみに他には宮崎駿君たちはどう生きるか是枝裕和「怪物」の上映をしているとのこと。どちらも日本で観てしまっている。更に他の映画館情報を調べると岩井俊二「キリエのうた」も上映されているよう。どれも観てしまっている。ちなみに韓国では「冷静と情熱の間に」が人気らしく、リバイバル上映が予定されているとのこと。これは知らないかった。


DSC_1025



 
せっかくなら韓国の映画を中心にして観たい。この戦争映画かと思ったのが「12.12:The Day韓国タイトル:서울의 봄日本タイトル:ソウルの春」観ていくと分かるが、いかにして全斗煥が軍事クーデターを興したかを恐らく丁寧に周辺人物50人以上を描く。あとで分かったがこの映画の主人公と監督は「アシュラ」のタッグである。全斗煥役があのファン・ジョンミンである。しかしこれも情報を調べるまで分からなかった。華はないが頭のよさそうな痩せた男で、冒頭はこんなのがメインキャストかと思っていると、グイグイ魅力的になっていく。最初の1時間とその後の40分程は情報の流しあいで、特に前半は軍部のチクり、脅し、警告の裏話がほとんどである。なのにとても面白い。軍部が集まって飲み会をしている時に、話のシリアスさをあげるときにライトを消して議論をする。なんだこのカッコよさは。会話をしていないシーンがほぼないので、言葉の意味がわからないと正しい意味がわからず、それも恐らく軍部内ないの複雑な揉み合い、政治闘争を描いているので、余計に意味がわからない。来年辺りには日本でも上映しそうなので見直したい。一本目からヘビーで言葉が重要な映画を観れた。

2023年10月鑑賞映画

#ミトヤマネ
下北沢K2
平日夜でしたが、そもそもこの駅ビル自体が静かだった。「VIDEOPHOVIA」とテーマが繋がっているが、より深くなっているというか浅くなる方向を目指したのか。というのも、妙に表層的であることにこの監督はこだわっているようだ。筒井真理子との会話で姉妹の位置が変わっていたり、車のCGの謎などや不思議だ。ミトヤマネの実存や成長に迫らないのも不思議な手触りだ。この映画のなかで妙に浮いているが説得力のある街頭演説のおじさんの戸田昌宏が不思議だ。プラカードに「テロリズムを許すな」などミトヤマネと直接関係のない主張が書かれているのも不気味で観客の心を乱す。マネージャーの稲葉友山本圭を思い出させる佇まいが不気味でもある。なのに、別に悪意のある人間とも思えない。似ているアプローチは「ある男」でも見掛けたが「ある男」は何がアイデンティティかを問うのに対して、本作は何がオリジナルかという抽象的なテーマ設定になっている。TOHOシネマズで上映されたので、勝負作のはずだが残念ながらTOHOでは2週間で終了してしまったので、興行としては苦しいようだ。宮崎大祐監督は映画誌・文芸誌など論壇や批評からサポートしてもらっている印象があったが、TOHOシネマズで上映されるようになれば批評のサポートがなくても劇場に呼べるようにならなければならない。やっぱり大きい上映スケールって難しいんだなと思えてくる。音楽やライブシーンにvalkneeが使われているのだが、音楽好きやvalkneeリスナーなどが反応しているようでもない。

BAD LANDS バッドランズ
TOHOシネマズ川崎
原田眞人は1949年生まれなので、現在74歳ぐらいだがこの年齢の映画監督をこれで調べると大河原孝夫高橋伴明などだがその年齢でこんな大作を毎年発表するなんてエネルギッシュだ。安藤サクラ、山田涼介の姉弟関西反社映画。山田涼介は、「燃えよ剣」で演技の良さをちゃんと分かっていたが、改めて観るとティモシー・シャラメと共通しているようにみえる。安藤サクラも今作で疲れていて更にリラックスしているのが良い。ラストで走り去るところなんて、鳥肌が立った。この映画を観ていて気付いたけれど、スティーヴン・ソダーバーグ原田眞人の編集センス似ているような気がしてきた。どっちも好きな映画の趣味も似ているような気もする。

アイズワイドシャット
bunkamura
新しくなった文化村は初めて。それこそ大学生の時にDVDで観て好きだったが、今回ちゃんと劇場で観た。乱交パーティーぐらいならカントリークラブやヨットクラブでもやってそうだなとも思う。それにしたって、モテない男が魅力的な女性と結婚してしまってそこにヤキモキする話は大好きだ。昔観た時は、こんなにはっきり身代わりがわかる話じゃなかったような気がしていたが、こんなにはっきり折り返す話だったか。

君の名は第一部
神保町シアター
中島歩と佐田啓二はやっぱりどこか似ている。岸恵子がチャン・タオと似ていることも気付けた。淡島千景が煽りまくるのが楽しくて仕方ない。浜口のジェントルな態度に感心していたが、結婚すると世間の目線を気にしてばかりのつまらない人間になってしまう。正直、別れ際で妊娠がわかってどうすればいいか困ることなんて人生でもよく聞く。

 
君の名は第二部
佐田啓二が北海道でアイヌ民族の女性とのロマンスがあったりするが、自死は悲しい。裁判沙汰になってきたし、第三部が楽しみだが、都合がつかずまた今度にしよう。
 

花咲く港
神保町シアター
DVD視聴だったけれど、ちゃんと劇場で観れた。東野栄次郎演じる林田がどう考えてまともだけれど、笠智衆演じる恐らく元軍人が「お前日本人か?」と吠えだすのが恐ろしい。

マルセル・マルソー沈黙のアート
イメージフォーラム
パントマイムの知識がないけれど、そこそこ良い伝記ドキュメンタリー。鋭さとかはないけれど、マルセル・マルソーを好きな人は楽しめる。観客もダンサーやパフォーマンスっぽい人が多い印象。

RR
イメージフォーラム
ジェームズ・ベニングは名前しか知らず。特に広がりを感じたりはしなかった。これを観ると、シャンタル・アケルマン「家からの手紙」、足立正生「略称連続射殺魔」などは楽しめる作品であると感じる。とにかく電車が来て遠くに行く。それもカメラ位置をもっと面白おかしくしても良さそうなのにそんなにバリエーションも多くない。そういった技巧やアイデアも封じ込めてしまう。もっとベニングの映画を観てみようと思っていたが流石に難しい。

アナログ
109シネマズ川崎
タカハタ秀太の前作「鳩の撃退法」で編集の不思議さなどに惹かれて鑑賞。今回も短い間でのジャンプカットをしていた。二宮の朝食、居酒屋、海辺などでやってくれる。波瑠の姉と短い間に会うからか、真っ正面からのショット(小津っぽい)があるなどやっぱり不思議だ。先日大庭版「君の名は」を観たせいか、メロドラマとしてのすれ違いに意識が行く。未亡人なんて、弱いなと思っていると病気メロドラマに移行する。20世紀型すれ違いから21世紀型難病へ。桐谷やハマケンなどのサイドの演技も心地よい。リリー・フランキーのマスターは「余命十年」をちょっと引きずってるよう。

沈黙の艦隊
TOHOシネマズ川崎
吉野耕平監督の作品はメジャー以降の3作品すべて見ているが、作品規模もホップステップジャンプのジャンプのこの作品でこのクオリティは素晴らしい。原作は概要をなんとなく知っている程度だが、珍しい極右映画を大作で作るとなると尚更気になる。会社の先輩に「最近観た映画でおすすめは?」と聞いたら、大沢たかおの真似して後ろに手を組ながらこのタイトルを推薦してくれた。週間ランキングで3位なので、もう少し入って欲しいだろうが、映像の語り口が粋なのが良い。大沢たかおの演技がとにかく面白おかしい。しばらく物真似したい。ねっとりして偉そうなでなんとも言えない魅力がある。大仰で誇大妄想も含むキャラクターなのだが、それが作品にしっかりとはまっている。プロデューサーも務めているので、力を込めているのだろう。

北極百貨店のコンシェルジュさん
チネチッタ川崎
鹿島茂の百貨店の歴史本読んでそうだな。私は読んだことがありません。全体として、20世紀の豊かさを擁護する態度がイマドキじゃなく珍しい。管理職が男性なのも保守的だ。更に書くと女性のお辞儀フェチって間違いなくあるな。それと実店舗型ビジネスのエリート主義的側面を隠さないのも誠実に思える。終盤で前の観客の女性がだいぶ泣いていた。

キリエの歌
109シネマズ川崎
ピエンランドセルを背負ってる若い女性客が居た。大学生の時CHARAの映画観たぐらいしか岩井俊二の映画体験はなく、今の40歳~50歳ぐらいにシンパが多い印象で、すごいんだろうと思いつつ、近づくタイミングを逃してきた。音楽で日本映画としては、目黒シネマで鑑賞した塩田明彦の「さよならくちびる」「麻希の世界」を思い出すが、あちらはプロを出さなかったが、この映画では冒頭と間にストリートミュージシャンの師匠的存在として七尾旅人が登場する。ショーとしてではなく軽いウォーミングアップと主人公とのセッションなのだがそれだけでグッと映画全体が締まる。プロの使い方が良い。「はじまりのうた」のマルーン5アダムみたいに本当のミュージシャンの凄さを分からしてくれるのが良い。松村の登場シーンで彼と声が妙に奥まっていたり音作りも不思議。前半30分は音楽がずっと鳴っているのがうるさく感じたが、徐々におとなしくなっていった。松浦裕也に一番の芝居場が用意されているなんて思いもしなかった。あのタイミングで立たないなんて。アイナ・ジ・エンドがずっと喋ってたらキツかったようにも思えるので喋れない設定で良かったかもしれない。どこか爽やかな後味で気持ち良かった。全体としてテレンス・マリックの「ソング・トゥ・ソング」と撮影、編集、テーマが近い。それと広瀬すずの母親がスナックの客に学費を出させていたけれど、このエピソードは小室圭から取ってきたのかな?聞いた当時から、尊敬できるエピソードだったがやはりすごい。


화사한 그녀Miss Fortne詐欺女王
Broadway cinemas 公館百老匯影城
詳細は別途


ブラックベリーBlackBerry
飛行機

詳細は別途

逃げられた夢

飛行機
詳細は別途
浮草物語
国立映画アーカイブ
小津映画の特徴、原則としてよくあげられる、雨がない、階段の不在が破られる。妾ジャンル映画。撮影が茂原英雄なので、いわゆる小津っぽさは少ないが坂本武と三井弘次の釣りシンクロが「父ありき」にも引き継がれる。いくら役者がまともな商売じゃないからといっても嫁、息子を置いておき、ちゃんと嫁がいるなんて、どんだけ自分勝手なんだ。

戸田家の兄妹
国立映画アーカイブ
主人が死んでから崩壊していく上流階級。佐部利信が天津から帰ってきてからの覚醒っぷりが面白い。でも転勤や出向をした人が戻ってきて、仕事がめっちゃできるようになるのは見かけるのであながちない話ではない。桑野通子が高峰三枝子に職業婦人として働くのはあまり簡単でないのをピシャリと言うがその一発で甘い人ではないとすぐわかるのも気持ち良い。



大学は出たけれど
国立映画アーカイブ
断片のみ。水商売関係で仕事をしていることを知りショックを受ける男性というのは、小津にとって重要なテーマなのか。

東京の女
国立映画アーカイブ
弟のために姉が身を売っていることを弟が知り、自殺をしてしまう。小津が自殺を描くのは意外だと思った。大山健二が新聞記者役で出ている。
春画先生
109シネマズ川崎

塩田明彦の演技をちゃんとさせるのは目黒シネマで過去作を観てわかったけれど、今回みたいに春画を通したセックスコメディだとそれが裏目に出てしまっているように思える。ストーリー面での若い女にうんちく垂れて口説いて、音採って男で回すのが気持ち悪く見えてしまう。うんちく垂れる男って性的魅力が貧しいようのが世の常だと思うがどうだろう。

白鍵と黒鍵の間に
109シネマズ川崎

音楽を志す若者を描いた作品はそんなに珍しくもないが、クラブやキャバレーなどの水商売の一環としての音楽を描くのはあんまり多くないように思える。昔の映画ならたまにあったと思うけれど。例:中村登「鏡の中の裸像」。そのドライさと諦観が他の音楽映画に見かける音楽の暑苦しさを回避できている。森田剛演じるムショから出てきたヤクザが誰にもまともに相手にされない物悲しさも良い。以前、多摩映画祭の喫煙所で声を掛けたことがあるが、今でも引き続き良い映画を撮っている。なんというか以前より地肩が強くなったというか、落ち着いたけれどしっかり落とし込むパワーが身についているような気もする。


KIMIサイバートラップ
アマプラ
「マジックマイク」が楽しかったので、観てみた。B級テイストでちゃんと楽しませてくれる。11月に観た「ザ・キラー」との共通の向かいのビルを覗き込む描写がある。(元ネタのヒッチコックは未観)

アマプラ
 
アマプラ
 
日本映画
新作8本
旧作6本
ソフト1本
計15本
 
海外映画
新作2本
旧作2本
ソフト4本
計8本
 
合計23本

松竹大船撮影所前松尾食堂/山本若菜

松竹大船撮影所近くの松尾食堂の山本若菜さんが松竹のスタッフや役者について書かれた本。
松竹マニアには堪らない。どんなこともアケスケと書いているが、当時のスター役者がどのように食事を
取っていたかなども面白い。
私のフェイバリットである渋谷実は、弁当を持ってきて勝手に食事を取るなど、
一般的なマナーから考えるとご法度なことも随分していたらしい。また、この本以外でも証人のいる
木下恵介との不仲説を裏付けるエピソードも
面白い。また、渋谷実は婿入り養子に入り助監督時代から改姓をしたなども面白い。

終盤でわかるのだが、著者は松竹のプロデューサーと愛人関係にあったとのこと。このことを知ると
スタッフや役者のこの店での態度もどこか政治的に見えてくる。会社のプロデューサーと愛人関係にある
人の店に行くのは普通に考えて気兼ねなく食事をとるのとは訳が違う。会社で上司に行きつけに連れて
行ってもらったら誰だって猫を被る。あるいはかえって生意気な態度をとることで可愛がられるなども
考えられる。
佐野周二はもちろん大好きな俳優だが、芝居での気弱だがジェントルであることを崩さない態度とは 裏腹に著者に対してお尻を触るなどしていたとのこと。今後、佐野周二を見る目が変わってしまう。 松竹の表の歴史ももちろん大好きだが、会社組織として派閥争いの臭いも漂ってくるのも 面白い。映画は表現だが、前提として産業である。また、この食堂は山田洋次の「キネマの神様」で 永野が働いている設定になっており、その結婚を見守る出水宏をリリー・フランキーが演じている。 この出水とは清水宏がモデルのようだが、この清水宏は助監督に対する暴力がひどかったらしく 木全公彦「異能の日本映画史」に詳しい。

2023年9月映画鑑賞

長江哀歌
目黒シネマ
歌の強さがとんでもないけれど、中盤の坊主頭で汗を掻いているおっさんが一番力強い。元嫁を探す旅だけれど、山河ノスタルジアともつながる、ジャ・ジャンクーのベーシックなテーマなのかもしれない。劇を転がさないという文法の強さはいつもだけれど力強い。途中で「男たちの挽歌」をテレビで見て、タバコにメモで火をつける直接的なパロディがある。

 
世界

目黒シネマ
バンドエイドないの?から始まる。劇伴の強さはジャ・ジャンクー史上最強かもしれない。世界ミニチュアパークのダンサーと警備員カップルの悲劇を描く。群像劇になっている。嫉妬深いカップルで女にフラれかけたら、自分の服に火をつけて引き留めていた。

バービー
丸ノ内ピカデリー
マーゴット・ロビーの見た目があまりに整っているので、却って引っ掛かりとして魅力に感じないと以前から思っていたが、自らのプロデュース作品で「定番モデル」とすることで自分に対する批評性を発揮するのはすごい。ライアン・ゴズリングも40歳超えていて、そろそろ若者役は難しいがあえて、ケンの役をやり自らの加老をユーモアにするのは素晴らしい。50過ぎの男性と仕事しているが、皆おでこに横線のシワがつくがそれを強調しているのが面白い。また、筋肉Tシャツのような肉体にしているのも面白い。大枠楽しめたのだが、脱洗脳の為に原理研究会親鸞会のような手法を使っていいのかと去年読んだ「」や「」を思い出してしまう。一人になった時に連れ出して取り囲んで徹底的に言って聞かせるってどうなんだろう。オルグ手法の問題か。ケンは属性から離れて「自分を探そう」、「自分と向き合おう」という展開もあまり好きになれない。自分と向き合っているうちに自らの特権保護に躍起になってしまわないか、或いは更に突き進んで被害者意識に飲み込まれてしまわないか憂慮してしまう。実際に上記のような状態になる人は、自分と向き合った結果に思えてならない。


スイート・マイ・ホーム
TOHOシネマズ川崎
斎藤工がシネフィルというのは、なんとなく聞いていたが、吉田伊知郎の「映画評論家」のなかでメイクの間や移動時間も映画を観ていると聞いて、その視聴態度はどうなんだろうと思っていたが、今回は文芸ホラーとのことで、彼のスキルがより分かりやすいような気がして鑑賞。前半は決定的なシーンを見せないで、後半に見せるのは抑制が効いていて良い。モデルルームでの男との取っ組み合いでの照明も良い。前半30分が何も起きないとも言えるが、それでも充分見せられるのが確かな腕。全体に地味めな語り口だが、評価したい。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
チネチッタ川崎
同じ場所に位置する二人を切り返しで見せるのがとても不思議。切り返しはだいたいカッコ悪いと敬遠してしまうが、クールさは失わない。

ステロイド・シティ
TOHOシネマズ川崎
ウェス・アンダーソンは自分に飽きて、前回の新聞や今回の演劇、写真など、映画のなかでマルチメディア化を進めている。それでもどこか、おとなしく収まってしまっている。是枝裕和も自分に飽きて韓国や他人の脚本で自らを刺激している。ダルデンヌ兄弟は社会テーマを変えながら撮っている。この二人から考えると社会テーマを描くのは映画原理主義者にはバカにされやすいが、キャリアを考えるとずっと新鮮でいられるのかもしれない。ウェス・アンダーソンは社会テーマを嫌うので今後どんどん詰まっていくような気もする。皆がウェス・アンダーソン風を楽しむのも黄色信号に思える。自らのスタイルが陳腐になった後にウェス・アンダーソンは何をしたくなるのかが気になるので、どんどんウェス・アンダーソンスタイルを消費してしまったほうが面白くなるような気がしてくる。学級新聞で世紀のスクープという流れがあるが、ウェス・アンダーソンってそういうの好きだよなと思い出させてくれた。キッズが大人を狼狽えさせるという展開こそが、おっさんの子供ロマンに見えてしょうがない。頭の良い子供というジャンルに対するフェティシズムが私に全くないのでよくわからない。

こんにちは、母さん
TOHOシネマズ川崎
やっぱ、山田洋次って凄い。ウェス・アンダーソンやクローネンバーグなどの映像文法が特殊な監督の作品を立て続けに観たあとなので余計に染みてしまった。体の一部は写しながら、口や顔は映さないという画面から切り出す手法を効果的に入れることで、妙な緊張感を作り出している。クドカンが上司と揉み合ったあとのドア付近の緊張感が特に凄い。足フェチシーン出てこないなと思ったら、上履き作製シーンで炸裂してた。吉永小百合のアップは最後までとっておき、昔語りのシーンでは、ロングショットで抑制を効かせる。それでも吉永小百合が息子を「お前」というとき、板に付いていなくて心地が悪い。また、クドカンは最初不安だったが、あえて下手っぽい演技を狙っているような気もしてきた。まだまだ元気に映画を作り続けるような気もする。神保町シアター山田洋次特集をやって欲しい。それにしたって、老人向けだなぁとはやはり思う。松竹で生き残った92歳が組織批判をするのも考えてしまう。むしろそのサラリーマンスキルを盗みたい。以前に映画業界の方から聞いた話だが、松竹本社には山田部屋があるらしく、その部屋は社長室よりもデカいらしい。確かに会社への貢献を考えると山田洋次に何か言える人なんて入るわけがない。


MEG the monster2
TOHOシネマズ川崎
ステイサムのサメ映画のパート2かと思って、映画ドットコムを眺めていたら、あの怪作「ハイライズ」を作ったベン・ウィートリーが監督とのことで気になっていた。それに公開後の反応はジャンル映画して楽しめたという反応が多いので、更に気になった。しかもこの映画米中合作とのこと。更に気になる。中国人のおっさんがそんなに分かりやすくカリスマを感じるようなルックスではないのだが、それが却って親しみを感じて心地よい。タコが出てくるが、そこについて特にセリフであれこれ説明しないのが潔い。観りゃ分かんだろ。デカいタコだよ。とスクリーンに語りかけられた。ベン・ウィートリーは職人監督としても優秀なようだ。

禁じられた遊び
109シネマズ川崎
中田秀夫の前作「"それ"がいる森」の物語スピードに驚かされ、中田秀夫の映画は見逃せないと思うようになり今回も鑑賞。主演はジャニーズwest重岡大毅ですが、エンドロールまでジャニーズと気付かないぐらいちょっと地味、良く言うなら渋い。年齢も31歳らしいので落ち着いていても驚かない。それと橋本環奈。呪いのキーマンとなる重岡の死んだ妻がさっぱりした顔立ちでホラーっぽいと思っていたら、この方がファーストサマーウイカさん。お名前は聞いたことがありましたが、こんなにホラー映えする方とは。長谷川忍演じる大門という霊媒師のキャラクターがチンピラっぽくて面白い。楽しかったけれど、「それ森」に比べるとちょっと鈍重に思えてしまう。


私はモスクワを歩く
シネマヴェーラ
中村登特集に通ったせいか、ウェルメイドで緩い若者のアレノレとして見えた。風景ショットが良い。

戦艦ポチョムキン
シネマヴェーラ
これがあのポチョムキンですか。これが噂の階段かと関心しますが、ハマりきれなかった。

幸福
シネマヴェーラ
完全サイレント上映。アクションや屋根上の馬を下ろすトリックなど、楽しい。甲斐性のない男と馬力女性夫婦の奮闘記。

圧殺の丘
シネマヴェーラ
前半の食料補給任務のコンビから、後半は死ねない裏切り者の男の実存を描く。男二人の熱い関係を描くので、BL好きは好きかも。

女囚701号/さそり
国立映画アーカイブ
ぴあフィルムフェスティバルの一環として上映。アルノー・デプレシャン梶芽衣子がアフタートークするとのことですが正直言って、女囚さそりシリーズについてもデプレシャンについてもほぼ知らないけれど、映画友達に教えてもらい行ってみる。撮影と照明が特徴的で、縦で人物を撮ったり、不思議な空間繋ぎなどが面白い。さそりシリーズがどこかで特集されていたら観てみたい。梶芽衣子トークがで、アップが欲しいのでセリフ無しで撮ってくれと要求したなど、役者ならではの目線を披露してくれた。確か、成瀬巳喜男増村保造への敬愛なども語ってくれた。


ふれる
国立映画アーカイブ
ぴあフィルムフェスティバルを先週観たので、折角ならコンペ作も観てみようと思い鑑賞。ずいぶん大人びた映画で多分撮ってる監督も大人かなと思いきや、まだ大学生とのこと。シネスイッチ銀座とかで上映できそう。

リバーシブル
国立映画アーカイブ
こちらもぴあフィルムフェスティバルコンペ作。こっちの方がオフビートユーモアを志向しているが、後でチラシを見掛けるとメンタルヘルスを扱ったとのこと。主人公のおっさんの喋り方のおかしみで乗せてくれる。

リテイク
国立映画アーカイブ
ぴあコンペグランプリ。尺が110分だが、停滞をやけに感じる。グランプリ作品は東京国際映画祭で上映されるらしいが尺で評価されていないか。ダラダラした長尺より、短い尺で完成度が高い方が私は評価する。

ダンサーin paris
ヒューマントラストシネマ有楽町
クラビッシュっておばさんが好むフランスイメージを担っている気がして前作まで観てなかったが、前作の爽やかな映画で重要なことに気付き、今作も楽しみにしていた。確かにおばさん向けなのかもしれないが私がおばさん化しているのかもしれない。前作のラストでダンス教室で出会うという終わり方なのでそこを引きずるようなテーマで面白い。

希望のかなた
ヒューマントラスト有楽町
相変わらずアキ・カウリスマキの撮り方だが難民について描いているが、どこかおかしいのはかわらず。劇中のポーカーがあまりみたことないルールだった。酒瓶で殴るシーンは待ってましたと思えばいいのか。



どこまでもいこう
目黒シネマ

塩田明彦がメジャー会社と関係良好だった時期を知らないし、観ないまま年を取ってしまった。客は正直あまり多くないので第2回塩田特集は難しいのかもしれない。客ってどうしてももう死んでいたり、伝説になってる監督の特集を見てしまう。生きてるうちに評価を検討する機会があった方が良いに決まってる。スクリプターに映画研究者で「姫とホモソーシャル鷲谷花の名前を見掛けた。人に歴史あり。「sharing」では河野真理江の名前を見かけたが、そんなのも面白い。どんな役職か忘れてしまったが大石始の名前も見掛けた。永山・多摩センターでロケをしているので見覚えのある風景が懐かしい。バッドボーイの服が懐かしい。子供が行き交うのが面白い。
 

月光の囁き
目黒シネマ
主演の水橋研二が知り合いに似ている。ヒロインのつぐみが後半グイグイ引っ張ってくれる。前半の付き合ってすぐの頃に自転車が奥から突っ込んでくるのを流しの右から左の移動カメラで追い掛けるのが気持ちいい。エロい気持ちを複数で持ち合わせておく方が枯れないのかもななど思っていた。その後AVなども出演したつぐみは現在連絡が取れないらしい。旅先での草野康太の薄手のデニムシャツがカッコいい。

さよならくちびる
目黒シネマ
小松菜奈門脇麦成田凌の三人の解散に向けた音楽ロードムービー。同じ曲を繰り返しひとつの映画で聞かされるとクドくてダルくなってくるがあまりそう思わないのは、秦基弘博とあいみょんの曲がそれだけ強度があるということか。日本の音楽映画でちゃんと役者に歌わせているのも良い。ただ、タバコ、ジーンズ、キリンビールって30年ぐらい前のミュージシャンイメージのような気もするが確かにそんな人が今でもいるので問題なし。小松菜奈が特にだけれど、ミュージシャンが性的に緩いイメージも確かにあるので問題なし。2人の音楽が妙に泥臭いと思ったけれど、ちゃんとプロに依頼しているので打つべき対処はしているか。持ち曲が少なく5回以上聞かされるがあまりつらくないのは、それが曲の魅力かもしれない。

バーナデットママは行方不明
109シネマズ川崎
前に観た歴史モノのベネデッタと同じ名前のことに途中で気付いた。昔ママにロケットをあげたというけど、あのディルドのことかな。リチャード・リンクレイターはもちろん大好きだけれど、最近は配信らしくて観れてなかった。前半がはてな匿名ダイアリーっぽい。しっとりした感覚が気持ちいい。ケイト・ブランシェットの最近のtarよりずっと私は好きだ。自分を探そう、見つめ直そうというのが、この家族全体のコンセンサスとなっているけれど、そんなことを言ってられるのは余裕があるからじゃないかと冷めた目で見てしまうのは私が平民だからか。


青いソラ白い雲
DVD
金子修介が震災をテーマにすぐ撮った作品。金子修介がブログに予算をこっそり明かしているが、そんな予算でも仕事を受けるなんて頼りがいがある。震災を描いた作品だとどうしても重たくしなければと思い込むし、確かに重いのだけれどそんなテーマをユーモアで処理できるなんて。


アル中女の肖像
ユーロスペース
谷哲也トーク付き。ウルリケ・オッティンガーの映画はファスビンダーのような圧迫感がないと評していた。更に当時のドイツの映画シーンでは、左翼とフェミニズムが中心的でオッティンガーはどちらからも軽視されてしまったとのこと。それも頷ける。どちらの要素も前面化させない。イデオローグやアイコンになるのを避けるのが気持ち良い。衣装がとにかく面白い。主演のタベア・ブルーメンシャインが手掛けているそうだが、この真似をする映画が出てきそうな気もする。私が好きなのは全身ギンガムチェックの研究者だが画像を張れない。


DOA DEAD OR ALIVE 犯罪者
国立映画アーカイブ


ジョン・ウィック コンセクエンス
シネマサンシャイン平和島
上映まで少し時間があったので麻雀格闘倶楽部て時間を潰していたのだが、麻雀やりながらエロ動画を鑑賞している人が居たが、単にエロ動画を観る人も居るのかと感心してしまった。映画は長尺なせいもあってダレるところもあるけれど、アイデアが多くて楽しめた。自分がちゃんとリアルタイムで追いかけられているシリーズ映画って、これとキングスマンぐらいのような気がするのでちゃんとファンになりたいけれど、そこまでな距離感は変わらず。

カナリア
目黒シネマ
塩田明彦は子供の演出が上手いなとやはり思う。「月光の囁き」でも思ったが女優をちゃんと輝かせる。この映画でもヒロインが最初からグイグイ引っ張ってくれる。どなただろうと思ったら谷村美月。若き日の江口のり子が元信者として出演している。オウム論としては、宗教や組織というより2世問題の色合いが強い。夫が死んじゃってから宗教にはまるのも山上の経緯など今でも聞くしな。日本映画

の暗さが前に出過ぎているような気もする。
 
害虫
目黒シネマ
不登校少女が茶髪の不良と出会ういかにもな展開。この時点でちょっと食傷気味。パスカルズ石川浩司が出てくると一気に画面が楽しくなる。良い笑顔が観れる。カナリアも含めて援助交際が取り上げられるが、妙に時代掛かって見える。火炎瓶を投げ込んだのは、自宅と考えていいのかな。娘があんなことになっているのに、自分のペースで倒れこむりょうがきつくてしょうがない。
 
麻希のいる世界
目黒シネマ
義理妹が好きになったら、どうするんだろうとつくづく思う。好きになられるのもキツいだろうし。ラスト20分でのアンプ殺人未遂、鑑別所行き、声が出ないの急展開マシマシはどう捉えればいいんだろう。急展開で三者どう出る展開は好きなんだけれど、ちょっと一気に進めすぎな気もする。それにしても、塩田明彦は二人の人間が並んで歩く時の演出が気持ち良い。特にこの映画の新谷ゆづみと窪塚愛流が並んであるく、多分ロケ地は八王子みなみ野あたりの周りに何もない知ってる道かと思うがそこで、話し合いを持ち掛ける窪塚に対して新谷が自転車を倒すシーンの気持ち良さ。新谷ゆづみは、「やがて海へと届く」、「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」での好演で知っていたが、どこか手堅いというかしっかりした人の諦観みたいな雰囲気がとても良い。落ち着いているってことか。
 
海外映画
新作7本
旧作8本
計15本
 
日本映画
新作6本
旧作8本
ソフト1本
計15本
 

合計30本

日本映画監督デビュー作品一覧 List of Japanese Film director debut works (rev.0)

(230910)
日本の映画監督のデビュー年と作品をまとめてみたいと思い、とりあえず自らのここ2年ぐらいの鑑賞作品から調査した。こう見て観ると、なかなか考えがめぐって面白い。テレビ出身が多くなったのは2000年後半からや、何故か1947年から1951年はデビューが思い当たらない。まだまだ更新をすれば出てくるだろうから楽しみだ。それと、1990年前半が何故か薄い。普通に考えるとあまり繋がらない是枝裕和佐向大、三池崇が実はデビュー年が1995年だったりする。渋谷実と山本薩男のデビュー年が同じなのも面白い。
そもそもデビュー作をどれに考えるかは難しいが、一応劇場に掛かった長編をベースに考えている。
 
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