TはTOKYOのTのブログ

映画ログを中心にしております。映画館での鑑賞が中心です。旧作より新作が過半数を超えるのが方針としてます。

2024年7月鑑賞映画

就職戦線異状なし

神保町シアター

金子修介の映画は出来る限り観たいと思っているが、この作品は有名ですが、ソフト化がされておらず、観づらい作品。ほぼ実名のようなFテレビやS潮社などのネタがソフト化されない理由の一因か?早稲田大学の就職活動なので、派手なマスコミしか受けないという人は今でもいそう。派手な業界に入れないなら就活しませんという人意外といる。撮影の高間賢治のキレっぷりがすごすぎる。家庭照明を有効活用した、照明の変化なども素晴らしい。構図と動線が最高にかっこいい。的場浩司の演技が意外と良い。基本的にはラブコメのラインもある。

 

上海特急

シネマヴェーラ

シネマヴェーラの客は挙動がおかしい人が少なくないが、前回上映の客で見た目がいかにもおかしい人が傘で↓のエレベーターを呼び、傘で1階と閉じるを押して帰っていった。こういったマナーのなっていない人間は映画を観る前に人間としての訓練が必要である。

 

バッドボーイride or die

Tジョイ品川

予告編の銃を投げ渡すシーンからして期待できそうと思い鑑賞。

 

ユニコーン・ウォーズ

イメージフォーラム

 

ユニコーン・ブラッド

イメージフォーラム

 

美しき仕事

渋谷Bunkamura

BFIのオールタイムベストで上位にあげられる作品だが、質感を楽しむ映画。男の肉体の躍動を楽しめばいいのか。

 

ソルフェリーノの戦い

ジャックアンドベティ

ジュスティーヌ・トリエの初期作。最終版で中華料理屋で飲むのはこの時からだったか。それとパートナーであるアルチュール・アラリが絶妙なポジションにいる。それと元夫バンサン・マケーニュの禿げ方も素晴らしい。

 

メイ・ディセンバー ゆれる真実

TOHOシネマズ日本橋

 

男女残酷物語サソリ決戦

横浜シネマリン

 

バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト

ジャックアンドベティ

 

密輸1970

チネチッタ川崎

 

怪盗グルーのミニオン超変身

TOHOシネマズ日本橋

 

止められるか、俺たちを

キネカ大森

その俺たちには、主人公の門脇麦は入っているのか。門脇麦演じる吉積めぐみと関係を持つ伊島空演じる高間賢治!が面白い。理屈っぽい左翼の中で、カメラを持ち歩いて撮影に対して勉強熱心なのが爽やか。先月ご本人を見掛けたが、爽やかな雰囲気は確かにあった。

 

青春ジャック 止められるか、俺たちを2

キネカ大森

最近、SINGシリーズを見返したが人を振り回すのも立派な才能である。この映画の若松も人を振り回したり発破をかけるのがうまい。

 

スピード

配信

映像表現至上主義なアクション映画の撮影監督出身系というジャンルがいるような気がする。ヤン・デ・ポンという名前が気持ち良い。

 

トルク

配信

上記のスピードについて気になって関連として鑑賞。

 

日本

新作:1本

旧作:2本

計3本

海外

新作:6本

旧作:5本

ソフト:2本

計:13本

 

合計:16本

 

 

2024年6月映画鑑賞記録

あぶない刑事

Tジョイプリンス品川

中村登の「暖春」という映画で誰が父親か分からないというストーリーラインがあったが、その型を完全に踏襲している。多分、「暖春」に限らずそんなストーリーの王道が存在するんだろう。BLっぽさを感じたが、そういう意味での楽しさもあるのか。土屋太鳳が年寄りと似合うのが良い。

 

マッドマックス フュリオサ

109シネマズ川崎

なぜマッドマックスシリーズに乗り切れないのかと思ってたが、多分早送り風のが映像的に苦手なのかもしれない。ジャック役の人がなかなか鈍臭いというか泥臭い印象。

 

ドライブアウェイ・ドールズ

kinoシネマズ横浜

イーサン・コーエン1人で監督するのは、意外。トリシア・クックという夫人と共同脚本らしいが、これがレズビアンの世界を描いていて、驚いた。ファーゴやノーカントリーのストーリーとも近いが、なんでこんなにレズビアンにこだわるんだろうと思いググるとトリシア・クックはレズビアンでイーサンと別に彼女もいるらしい。なるほど。主人公のジェイミーが男役のレズビアン世界でいうところのブッチが、一々典型的なマッチョな振る舞いでネタ化された男性っぽさで居心地が悪い。ジェンダー学とかで「男性がブッチを観たときの居心地の悪さ」が言語化されてそう。ご存じでしたらお教えください。

 

リリぃ 私は泣いています

シネマリン横浜

高間賢治ワークとして気になって鑑賞。ヒット曲としての「私は泣いています」は全然知らないけれど楽しめた。高間賢治のトーク付きでどちらかというと音楽好きな方が多かったよう。シネマリンは強烈な常連客がいることを確認できた。帰り際に私の知り合いとたまたまあった。

高間賢治

若武者

シネマリン横浜

高橋里恩という役者は今回初めて観たが、しゃべり方が鬱陶しくてなんなんだと思ったが、この作品特有の演出かもしれないので、保留にしておこう。二ノ宮隆太郎は前作の「逃げ切れた夢」での品の良い演出で好印象だったが、こんな不思議な作品も撮れるのか。

 

ブレインウォッシュ セックスーカメラーパワー

シネマリン横浜

ハリウッド映画がいかに女性を「モノ化」して撮影しているかを映像資料を使いながら説明していく、納得はもちろんするのだが、映画に映すこと自体が「モノ化」なのではないか?という前提の疑問はもった。更にいうと物語上で「モノ化」して撮るということを批評的に描くことはあって「チタン」などはその分かりやすい例だけれど、人の「モノ」要素を描くこと自体にこの監督は反対なのかな。この映画ではニナ・メンケスが女性監督にもインタビューするが、残念ながら多くの監督の作品は日本であまり観れない。「ワンダ」やアケルマンも出てくるのでフェミニズム映画クラシックはここ5年ぐらいで日本でかなり上映されている。現行作家はそんななか「17歳の瞳に映る世界」のエリザ・ヒットマンが出てくる。あの映画を観た後にもずっと引きづっているが、やはり重要な作品か。最後にフェミニズム映画の標語になっている「見るがいい、私も見返すから」が出てくる。この言葉はアニエス・ヴァルダや映画の文脈も超えてフェミニズムの標語になっているが、私はどの場面で使われた言葉かは分からない。私も素敵な標語だし、使い勝手が良いのもわかる。けれどあまりこの言葉を実践している人はいない。エリザ・ヒットマンなどはどちらかというと「女性」を見る目線そのものが他の作家と違う。目線の違いはあるもののやはり「女性」をみている。私のお気に入りの「Zola」はそのメール・ゲイズを認めて受け入れた上で、その嫌らしい目線がいつのまにか居心地の悪いものになっている。日本に目を移すとどうだろう。ユリイカ2006年12月号No.529「特集監督系女子ファイル」で挙げられた監督作品では蜷川実花タナダユキ井口奈己西川美和唯野未歩子安田真奈。今でもバリバリ商業映画監督として活躍している人もいればあまりお名前を聞いたことがない方も。井口奈己ユーロスペースで新作が上映しているので行ってみたい。

 

ナイトスイム

109シネマズ川崎

あんまりピンと来ないまま終わってしまった。野球選手が登場人物に出てくる映画は見たことない。

 

チャレンジャーズ

109シネマズ川崎

高いレベルでスポーツやってる人が三角関係になるのって、私のようなスポーツに縁がない人でも何人も観たことがあるので珍しくないのかもしれない。

 

ブルーきみは大丈夫

109シネマズ川崎

青いモフモフとジョン・クラシンスキーの監督としての手腕、撮影のヤヌス・カミンスキーに引っ掛かり鑑賞。ジョン・クラシンスキーはあまり見た目がパッとしないけれど、演出の力があるので好印象。イマジナリーフレンドを観ないことがそんなにいけないことなのかと疑問に思うがとはいえ子供向けだからしょうがないかと思っていると、祖母がIFを思い出すときの照明の美しさに感動する。どういった原理なのかよくわからないが登場人物が満足しているのでよしとする。

 

蛇の道

109シネマズ川崎

オリジナルの哀川翔があまりにもいいので、そこまで行けているかは、怪しい。

 

青春

横浜シネマリン

ワン・ビンの「苦い銭」の愚痴っぽいのが好きだったけれど、もっと爽やかな後味。

 

日本映画

新作:4本

4本

海外映画

新作:7本

7本

合計:11年

 

2024年5月鑑賞映画

恋するプリテンダー
TOHOシネマズ川崎
巨乳とマッチョのラブコメなんて珍しい。と思ったら「小悪魔はなぜモテる⁉」のウィル・グラック。手堅い演出と周りの絡め方もうまく、減点が少ないタイプの職人型の演出。ベタをやる思い切りも気持ち良い。なんだけどエンドロール前のクレジットのああいうキャラクターのその後を描くってなんだか観ていてとても恥ずかしい。熱くなった。

 

白熱
知り合いの方が「映画のラストは爆発が良い」と言っていたがそんな映画。

 

ハイ・シェラ
ベテラン強盗映画。

 

彼奴は顔役だ!
それぞれの道を行きながら落ちぶれていくギャングの哀愁

 

ゴジラ×コング 新たなる帝国
TOHOシネマズ川崎
タテノリでいいのだけれど、いくつかのシーンで立ち位置がおかしくなっていた。

 

悪は存在しない
bunkamura渋谷
基本的には日本映画を上映しないbunkamuraがプッシュする日本人が濱口竜介になのは、ヨーロッパかぶれにも愛されるようになったということだろう。ラストは一つの画面で後ろと手前でアクションを同時に取るとどうなるというテーマで撮りたかったという認識。

 

辰巳
ジャック・アンド・ベティ
竜二役の倉本朋幸が絶妙にseedaっぽさもあり面白い
 
関心領域
計算づくであまりに前提としている価値観が狭いというか、あらすじを読んだ時と映画を観終わった時が同じ考えにしかならない。それは用意していた感想を確認するだけに思えてしまう。
 
猿の惑星 キングダム
TOHOシネマズ川崎
このシリーズ自体初めて観たが裏技を使わず、正攻法な物語、撮影、編集。
 
瞼の転校生
ジャック・アンド・ベティ
この製作規模・公開規模でウェルメイドを目指すのが素晴らしい。ドラマをちゃんとやるのも好感を持てる。日本映画ベストに入ってくるだろう。

 

ミッシング
TOHOシネマズ日本橋
意図的に波を作らない作劇なのがキツい。マスメディア批判は正直もう食傷気味だ。

 

碁盤斬り
kinoシネマ横浜
しっかりした時代劇としての気持ち良さ。今年ベストに入ってきそう。

 

高間賢治の「撮影監督ってなんだ?」のなかでハリウッド留学のなかで、参加した作品として語られていたのでずっと気になっていたため、鑑賞。そこそこぐらい。

 

日本映画
新作5本
計5本
 
海外映画
新作4本
旧作2本
配信1本
7本
合計
12本

2024年4月鑑賞映画

キネマの天地
神保町シアター
やっと観れた松竹蒲田のオリジナル伝記。活動家の友人のいう「どうしてもっと大衆に優しくできないのか」というセリフが刺さる。活動家を追跡されているときにやけにレビューみたいな踊りで生足がいっぱい出てくるのが異様だ。

オッペンハイマー
Tジョイプリンス品川
特に良い映画とも思わない。部屋撮り、濡れ場、アップを課題にしているような気がする。20世紀前半の科学者が共産党の勉強会に顔出してたなんていかにもありそうだが、今のアメリ共産党日本共産党と党員ベースで考えてかなり少ない。

パストライブス 再会
Tジョイプリンス品川
この前、同窓会に参加して、自分が好きになったがそんな自分語りをしたくなる映画。反時計回りのメリーゴーランドを背景に過去を語らうのも粋。

FLY! フライ!
T・ジョイプリンス品川
一家が旅に出る。それだけなのが最高に心地いい。哲学テーマを突き詰めているような気もしないでもない。

サッド・ヴァケイション
早稲田松竹

レイクサイドマーダーケース
早稲田松竹
青山真治もテレビ局映画を作っている時期もあったのか。あまり後年語られることもない作品だが、段差や高低差を活かしたセットを使って撮影したい。6~7名のちょっとした大人数をどう撮るかなどクラシック映画への目配せを狙った作品のような。これと遺作の「空に住む」のテクスチャーはあまり評価されていないが面白い。

月の砂漠
早稲田松竹
これも「空に住む」と近いモダンライフを撃ち抜くつもりの映画。

ビニールハウス
ヒューマントラスト有楽町
以前、韓国の国立映画アーカイブKOFAで観た。少しステレオタイプすぎる気もするが、しっかり作られた映画。やっぱり深田晃司なども思い出す。

ひとつの歌
下高井戸シネマ
どうしても杉田協士の新作が観たくて下高井戸シネマへ。「ひかりの歌」もここで観たので全面的にサポートしている劇場ということかな。電車の撮り方がカッコいい。街の人を権利取らずに撮っているのでDVDが難しいような。

彼方のうた
下高井戸シネマ
質問で「以前のトークで映画を撮りたいとあまり思わないと言っていたが今もそうか」と聞いたところ「私が撮りたいというよりこのチームで撮りたい」のようなことを言っていた。


黒の報酬ビガー・ザン・ライフ
プラネットプラスワン
ニコラス・レイの映画はちょっと前に「夜の人々」を観たが、この映画の方がより演出の凄さがわかる。始まって10分ぐらいのライトを消して妻がどんどん奥に行くシーンなんて影が素晴らしい。戸塚ヨットスクール展開のなかで、スポーツは人生に勝つためだという意見はハッとさせられる。自分の父親もあんな感じのところあったなと思い出す。父子の会話の成立しなさは「黄色いカラス」も思い出す。階段を使ったクライマックスなんて凄すぎる。

恐ろしき結婚
プラネットプラスワン
ジャック・ターナー初。人妻に惚れたらどうするな作品。

すべて、至るところに
横浜シネマリン

どこでもない、ここにしかない
横浜シネマリン

異人たち
109シネマズ川崎
独身者生活者としてのゲイ映画。ゲイの孤独映画。先行としては「シングルマン」なども浮かぶ。

賭博師ボブ
K’sシネマ
友人がフェイバリットに挙げていたので観たが、確かにカッコいい撮り方、カッコいい主人公の映画だがそこまでピンとこない。ラスト近くの遊びはなんだろう。

日本
新作2本
旧作6本
計8本

海外
新作5本
旧作3本
計8本

合計16本

 

2024年3月鑑賞映画

ARGYLLE アーガイル
109シネマズ川崎
劇場から出てくるときに男が「色付きガス面白いけど、さすがに飽きた」と言っていたけれど、それもわかる。ちょっともうこの監督の「キングスマン」路線はもういいかな。


ゴールド・ボーイ
ヒューマントラストシネマ渋谷
最後がドリーズームで終わるのが良い。演技も主演全員良い。黒木華は手堅過ぎるような気もする。

すべての夜を思いだす
ユーロスペース
清原惟さんは海外映画祭やアート映画として評価が高いらしくよく名前を聞くが私の鑑賞は今回が初めて。それも多摩ニュータウンを舞台にしたと聞けば期待が上がる。「熱のあとに」の山本英もそうだけれど東京藝大出身者が多すぎる。映画を撮り続けるのと映画を教えるのは、前者の方が難しいのではないか。更に書くと年収は後者の方が高そうだ。ロケは永山、若葉台あたりかな。親しい空気感はわかるが、恋人の死をぼかしつつ空気で進んで行くのは杉田協士も比較したくなる。ダンスシーンでラップが流れるがそのラッパーがMETEORっぽくて、そう来るかと勝手に感心していたがエンドロールを観ると違うらしい。「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」と同じく音楽はジョンのサン。


ヴェルクマイスター・ハーモニー
イメージフォーラム
扇動者の到来からの行進が強烈。他の映画でもなかなか勝てないぐらい緊張感から暴動が素晴らしい。最後のなんでもないクジラの姿を観て、がっかりしてしまう。タル・ベーラは群衆を撮るのが一番巧いかもしれない。

カラオケ行こ!
Tジョイプリンス品川
少年が可愛い。この緩い関係性がBLとして楽しいの。映画としてもウェルメイドで、中学生周りなんて特に素晴らしい。後聖人演じる和田は、将来が楽しみだ。仕事できそうだし。

52ヘルツのクジラ
Tジョイプリンス品川
志尊淳の髭が不自然と思ってたら、そういうことか。全体の演技が大きすぎてクドく見えてしまった。志尊淳が死んでしまうのは、動機が薄いように思えてしまったが、それも生きている人の傲慢さかもしれない。

PERFECT DAYS
Tジョイプリンス品川
たまたまクラブで話した人が批判をしていて避けていたが、観る決心がついた。この映画の平山のような生活を半分ぐらいは成立させてしまっている。そのため、平山の家族なしで金の掛からない、そして人間関係の負担があまり掛からない趣味を楽しんでいるのなんて憧れる必要もない。そもそももっと私は衛生的に汚く、言動も下品だ。下品版平山のようなもんだ。人を徹底的に避けているつもりはないし、意識的にコミットしようとしているが、こんな風になってしまっているかもしれない。外国人が喜ぶ日本や大資本にとって使い勝手の良い労働者とかそんなところではなく、彼の人との距離間に自らを省みる必要があり刺激されてしまった。多分ヴェンダースは本当に平山の生活を尊いと思っている。もっと世俗的に生きなければ。

からたち日記
神保町シアター
芸者いじめに逢いながらも力強く生きていく女性の物語。古臭く見えてしまった。

愛情の系譜
神保町シアター

デューン砂の惑星PART2
109シネマズ川崎
前作でも母との距離が近いが、今作も近い。あんな女性の陰謀を張り巡らしたりなんて日本でもありそうだなと思える。

燃える平原児
シネマヴェーラ
蓮實重彦の実物を観れた。でもそこまで自分は信者じゃないことを確認した。

ペナルティループ
kino cinemaみなとみらい
前作の荒木伸二「人数の町」がとても良かったので、鑑賞。前作もジャンル映画というかゲーム性を映画に落とし込むのがうまかったので、この二本目はうなずける。しかし、前回よりただのジャンル映画からアートへの踏み込んでいく力が弱い。中途半端に乗せてくれないジャンル映画になってしまったような。映像、音はいいのだから、シナリオをもうちょっと補強してほしい。

πパイ
kino cinemaみなとみらい
音楽が時代を感じる。主人公の髪型がグッド。

四月になれば彼女は
TOHOシネマズ川崎
「余命十年」がウェルメイドで良かったので、同じ今村圭佑が撮影監督で期待した。絶景は良いが、ストーリーが雑に見えてしまった。佐藤健は全然、長澤まさみのことを気に掛けてない。そこに愛想つかしてなんで、元カノのところに行くんだろう。男のロマンと言われればそれまでだが、捨てた男に対する評価がいつのまにかラストで修正されている。

日本
新作7本
旧作2本
計8本

海外
新作2本
旧作3本

計5本

合計13本

 

2024年2月鑑賞映画

やっさもっさ
神保町シアター
やっぱ渋谷実外れなし。おがわえいじの昨日の回想の編集が不思議だ。戦争でどこか人生の歩みが狂ってしまった人は多いのかな。

ガンダムSEED freedom 
Tジョイプリンス品川
ガンダムに少し前から興味を持って、このシリーズはメロドラマであるという文言を見掛けて俄然行きたくなった。確かにメロドラマで三角関係や拒絶からの逆恨みなどが気持ちいい。それとアニメではそんなに珍しい表現ではないのかもしれないけれど、好意を感じたり、運命を感じた時に背景が宇宙っぽくなるのがすごい気持ちいい。軍事作戦と愛の逆恨みが平行するなんて凄い作品だ。涙が無重力で浮くのも美しい。口が小さくて、目が大きくて、王子風の髪型が自分の友達に似ていて、このシリーズがもしかしたら好きなのかもしれない。
どこを取っても性愛が原動力になっている作品は、最近だと「福田村事件」を思い出すが、こちらの作品の方が性的興奮・嫉妬と人物の動きの連動がスムーズに思える。映画で歯が浮くような言動をする人物を観れるのは気持ちいい。実写映画でメロドラマに挑戦した作品は最近どれぐらいあるかな。そんなことを思いながらネットを観てたら、宇野常寛の以下の記事を見つけた。古参ファンからしても、この性がモチベーションの作劇なのか。

熱のあとに
kinoシネマ
今年ベストに間違いなく入ってくる作品。変化球メロドラマ。ガンダムSEED freedomが性愛で動くドラマならこちらはなんだ。橋本愛が自分のことを説明する能力が高く、そのせいもあってどうすればいい。年齢高い人が観ても面白いはずだが、ホストを刺したというショッキングなストーリーから引かれてしまうか。ショッキングなドラマを期待するとそれはそれで期待はずれかもしれない。ホストを刺した日本映画はこれが初めてではない。
もう一回観たが、暗い全体の照明がたまらない。ススキの女性二人の告白のシーンの画面も美しい。太賀が膝から崩れ落ちるシーンのキターという高揚も最高だ。二回目には、金で相手してもらった男について愛を語るのが幼稚に思えてしまったが、脚本としてちゃんとウェルメイドなのも素晴らしい。


夜明けのすべて
TOHOシネマズ川崎
三宅唱の作品は追いかけているがさっぱりしているのがいつも気持ち良い。本作では上白石萌音が特に気持ち良い。日本の中小企業として割とリアル。よくも悪くも小さい企業だとわがままができる。そのしわ寄せが誰かに行ったりはするけれど。光石研、足立智光、内田慈など脇役をかなり手堅く固めている印象。


ストップ・メイキング・センス
チネチッタ川崎


罪と悪
池袋シネマロサ


ノスタルジア

その男、凶暴につき

ファースト・カウ

きのう生まれたわけじゃない

愛にイナズマ

吸血鬼

恋人までの距離

神の道化師、フランチェスカ

レオノールの脳内ヒプナゴジア

ボーはおそれている

マダム・ウェブ

落下の解剖学

日本
新作7本
旧作1本
計8本

海外
新作5本
旧作5本

計13本

2023年映画ベスト(日本編)

1.BAD LANDS バッド・ランズ

2.Winny

3.ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

4.恋のいばら

5.#ミトヤマネ

6.白鍵と黒鍵の間に

7.スイート・マイホーム

8.MY (K)NIGHT マイ・ナイト

9.こんにちは、母さん

10.沈黙の艦隊

 

日本次点:キリエのうた、世界は僕らに気づかない、交換ウソ日記、リボルバー・リリー

①序盤の受渡での複数人物が同時に動くシーンの緊張感が素晴らしい。原田眞人は70代にして毎年面白い映画を作れる。②クールな撮り方、演出が素晴らしい。こんなしっかりした骨太な映画を商業2作目の監督が撮れるのは頼もしい。③優しさも単に自らの防衛なのではという問いが素晴らしい。撮影編集のヌケが良い。④回想トリック
撮影がハマった面白おかしい。⑤前作からテーマの「オリジナル」について深堀
されていた。⑥冨永昌敬氏も中堅になってアバンギャルドというよりリラックスした空気が心地よい。⑦斎藤工が意外にも渋いホラー映画を作れるなんて。⑧中川龍太郎は生真面目すぎると思っていたがアイドル映画のチャラさが最高にハマっていた。⑨クドカンのあえて下手な芝居が面白い。撮影としても山田洋次はクセがあるが言語化できない。⑩大沢の妙にぶった喋り方がかわいい。吉野耕平はこの先20年ぐらい商業映画を任されそう。