あぶない刑事
Tジョイプリンス品川
中村登の「暖春」という映画で誰が父親か分からないというストーリーラインがあったが、その型を完全に踏襲している。多分、「暖春」に限らずそんなストーリーの王道が存在するんだろう。BLっぽさを感じたが、そういう意味での楽しさもあるのか。土屋太鳳が年寄りと似合うのが良い。
マッドマックス フュリオサ
109シネマズ川崎
なぜマッドマックスシリーズに乗り切れないのかと思ってたが、多分早送り風のが映像的に苦手なのかもしれない。ジャック役の人がなかなか鈍臭いというか泥臭い印象。
ドライブアウェイ・ドールズ
kinoシネマズ横浜
イーサン・コーエン1人で監督するのは、意外。トリシア・クックという夫人と共同脚本らしいが、これがレズビアンの世界を描いていて、驚いた。ファーゴやノーカントリーのストーリーとも近いが、なんでこんなにレズビアンにこだわるんだろうと思いググるとトリシア・クックはレズビアンでイーサンと別に彼女もいるらしい。なるほど。主人公のジェイミーが男役のレズビアン世界でいうところのブッチが、一々典型的なマッチョな振る舞いでネタ化された男性っぽさで居心地が悪い。ジェンダー学とかで「男性がブッチを観たときの居心地の悪さ」が言語化されてそう。ご存じでしたらお教えください。
リリぃ 私は泣いています
シネマリン横浜
高間賢治ワークとして気になって鑑賞。ヒット曲としての「私は泣いています」は全然知らないけれど楽しめた。高間賢治のトーク付きでどちらかというと音楽好きな方が多かったよう。シネマリンは強烈な常連客がいることを確認できた。帰り際に私の知り合いとたまたまあった。
若武者
シネマリン横浜
高橋里恩という役者は今回初めて観たが、しゃべり方が鬱陶しくてなんなんだと思ったが、この作品特有の演出かもしれないので、保留にしておこう。二ノ宮隆太郎は前作の「逃げ切れた夢」での品の良い演出で好印象だったが、こんな不思議な作品も撮れるのか。
ブレインウォッシュ セックスーカメラーパワー
シネマリン横浜
ハリウッド映画がいかに女性を「モノ化」して撮影しているかを映像資料を使いながら説明していく、納得はもちろんするのだが、映画に映すこと自体が「モノ化」なのではないか?という前提の疑問はもった。更にいうと物語上で「モノ化」して撮るということを批評的に描くことはあって「チタン」などはその分かりやすい例だけれど、人の「モノ」要素を描くこと自体にこの監督は反対なのかな。この映画ではニナ・メンケスが女性監督にもインタビューするが、残念ながら多くの監督の作品は日本であまり観れない。「ワンダ」やアケルマンも出てくるのでフェミニズム映画クラシックはここ5年ぐらいで日本でかなり上映されている。現行作家はそんななか「17歳の瞳に映る世界」のエリザ・ヒットマンが出てくる。あの映画を観た後にもずっと引きづっているが、やはり重要な作品か。最後にフェミニズム映画の標語になっている「見るがいい、私も見返すから」が出てくる。この言葉はアニエス・ヴァルダや映画の文脈も超えてフェミニズムの標語になっているが、私はどの場面で使われた言葉かは分からない。私も素敵な標語だし、使い勝手が良いのもわかる。けれどあまりこの言葉を実践している人はいない。エリザ・ヒットマンなどはどちらかというと「女性」を見る目線そのものが他の作家と違う。目線の違いはあるもののやはり「女性」をみている。私のお気に入りの「Zola」はそのメール・ゲイズを認めて受け入れた上で、その嫌らしい目線がいつのまにか居心地の悪いものになっている。日本に目を移すとどうだろう。ユリイカ2006年12月号No.529「特集監督系女子ファイル」で挙げられた監督作品では蜷川実花、タナダユキ、井口奈己、西川美和、唯野未歩子、安田真奈。今でもバリバリ商業映画監督として活躍している人もいればあまりお名前を聞いたことがない方も。井口奈己はユーロスペースで新作が上映しているので行ってみたい。
ナイトスイム
109シネマズ川崎
あんまりピンと来ないまま終わってしまった。野球選手が登場人物に出てくる映画は見たことない。
チャレンジャーズ
109シネマズ川崎
高いレベルでスポーツやってる人が三角関係になるのって、私のようなスポーツに縁がない人でも何人も観たことがあるので珍しくないのかもしれない。
ブルーきみは大丈夫
109シネマズ川崎
青いモフモフとジョン・クラシンスキーの監督としての手腕、撮影のヤヌス・カミンスキーに引っ掛かり鑑賞。ジョン・クラシンスキーはあまり見た目がパッとしないけれど、演出の力があるので好印象。イマジナリーフレンドを観ないことがそんなにいけないことなのかと疑問に思うがとはいえ子供向けだからしょうがないかと思っていると、祖母がIFを思い出すときの照明の美しさに感動する。どういった原理なのかよくわからないが登場人物が満足しているのでよしとする。
109シネマズ川崎
オリジナルの哀川翔があまりにもいいので、そこまで行けているかは、怪しい。
青春
横浜シネマリン
ワン・ビンの「苦い銭」の愚痴っぽいのが好きだったけれど、もっと爽やかな後味。
日本映画
新作:4本
4本
海外映画
新作:7本
7本
合計:11年