TはTOKYOのTのブログ

映画ログを中心にしております。映画館での鑑賞が中心です。旧作より新作が過半数を超えるのが方針としてます。

2022年映画ベスト 海外・日本

あけましておめでとうございます。今年鑑賞した新作から海外・日本でベスト10付けました。
鑑賞表を作りました。記録がいかに大変か思い知りました。だらしない人間のため、こんなに綺麗に鑑賞記録をつけられただけでも達成感に満ちております。
海外新作81本、日本新作96本計177本。
旧作劇場73本。日本旧作57本計130本。
劇場鑑賞307本。
一応いつだって旧作が新作を上回るのは、現在を生きている以上避けるべきであるというマニフェストを掲げていますので公約を守ることができました。しかも、新作でつまらない作品が少なかったのも喜ばしいです。映画を観すぎるあまり交友関係が希薄になってしまうのは、勘弁したいので2023年はもう少し減らそうかと思います。

 

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12  
海外新作 9 9 9 7 1 2 10 5 6 7 5 11 81
海外旧作 7 5 3 6 9 13 2 6 9 4 3 6 73
ソフト 3 1 1 1 1 1 0 2 0 0 0 0 10
19 15 13 14 11 16 12 13 15 11 8 17 164
日本新 7 7 1 9 9 9 10 8 10 11 6 9 96
日本旧作 7 8 4 1 4 4 2 5 8 1 7 6 57
ソフト 1 1 1 3 0 3 0 1 0 0 0 0 10
15 16 6 13 13 16 12 14 18 12 13 15 163
合計 34 31 19 27 24 32 24 27 33 23 21 32 327



海外映画
  1. 親愛なる同志たちへ
  2. キングメーカー 大統領を作った男
  3. 1640日の家族
  4. インフル病みのペトロフ
  5. Zola ゾラ
  6. 無聲 The Silent Forest
  7. マヤの秘密
  8. ニューオーダー
  9. シスター 夏のわかれ道
  10. 英雄の証明
次点:三姉妹、TITANEチタン、ミニオンズ・フィーバー、マークスマン、クライ・マッチョ




日本映画
  1. 決戦は日曜日
  2. LOVE LIFE
  3. “それ”がいる森
  4. 冬薔薇
  5. 破戒
  6. 恋は光
  7. 誰かの花
  8. ビリーバーズ
  9. 春原さんのうた
  10. ALIVEHOONアライブフーン
次点:アキラとあきら、女子高生に殺されたい、ある男、マイスモールランド、こちらあみ子、さがす、フタリノセカイ、月の満ち欠け、きさらぎ駅

 

「親愛なる同志たちへ」はスタンダードモノクロをこれだけ堂々とした新作で鑑賞できることに感動した。A24作品が多く上映されていましたが、そんな中「Zolaゾラ」は編集の面白さ、革新性。「春原さんのうた」は前作から洗練されて更に今後が楽しみ。「インフル病みのペトロフ家」は悪夢なのにシリアスなテーマとユーモラスな描写が全編を包むが、後味はすっとぼけている。イスラエル出身のユヴァル・アドラー監督がアメリカで撮った「マヤの秘密」、「無聲 The Silent Forest」を同じ日にジャック・アンド・ベティで鑑賞した。この2本はシリアスなテーマだが、スペクタクルを手放す気はないのが欲張りで面白い。「マークスマン」、「クライ・マッチョ」は簡素な映画で素晴らしいが主演はどちらも若くないため、次世代ハリウッドにアクションジャンル映画を継承できるか注目したい。二作ともランクインさせたいため次点に入れました。日本でも「“それ”がいる森」のカットを早めに締める編集とキャラクターの内面を一切描かず、ブラフが効いた展開に劇場で一番興奮しました。アメリカではたまに作られているレーシングジャンルに果敢に挑んだ「ALIVEHOONアライブフーン」。車描写はもちろんですが、ドラマも素晴らしい。
「決戦は日曜日」、「キングメーカー大統領を作った男」、「ニューオーダー」「ビリーバーズ」どれも政治や組織のえげつなさをはっきりと描いてくれて、しかもは製作規模が大きくて頼もしい。「1640日の家族」、「破壊」「シスター 夏のわかれ道」更に書くと「余命10年」どれも予告や序盤で明かされる観客も知っているはずの苦しみを改めて作品を通して訴えかける誠実な構成にわかっているけれど感動しました。「LOVE LIFE」はステレオタイプやベタを360度一周回ってチャレンジする。「誰かの花」「冬薔薇」は日本映画では珍しくないテーマだが、どちらも緊張感の高い撮影を楽しみました。「恋は光」はハーレムロマコメだが、こんな紳士的な青年ならハーレムも納得できる。「英雄の証明」は名匠が母国に凱旋帰国し原点回帰したが横綱相撲な堂々とした作品だった。
全体としてはハリウッド映画を楽しめないことが多く、次点に挙げてませんがNOPEぐらいしか大作では楽しめず、代謝も悪く、そこを作家映画を尊重するA24が掬い上げている印象。韓国映画と日本映画はアート・ジャンル映画ともに豊作。更には未来を期待できる若手も続々台頭している。西ヨーロッパは引き続きエリート主義的作品が多いが、エリート達がホラーや母子をテーマにしている傾向。

個別については次の記事で書きます。