TはTOKYOのTのブログ

映画ログを中心にしております。映画館での鑑賞が中心です。旧作より新作が過半数を超えるのが方針としてます。

2022年8月鑑賞映画

ハーティー 森の神
長尺なのはインド映画なのでしょうがないけれど、ちょっとまとまりに欠ける印象。音声が独特なズレをするのもインド映画あるあるなのかもしれない。力業な印象は強い。

 

配信
高校生ぐらいの時、映画ハマる前にヒップホップの世界でのトニー・モンタナの言及があまりに多いので観たことを記憶している。映画として観たというよりカルチャーアイコンを観るぞという動機だった。時は経ち、元の暗黒街の顔役を観てみるとマシンガンを技術導入することにより、敵なしとなっていく信長が鉄砲をうまく使ったと歴史の授業で習いましたがそれを思い出す。考えてみると信長も派手派手でうまく立ち回れきれず、殺されるのでスカーフェイス風の信長映画があっても面白いかも。今回改めて観ると、アル・パチーノの目元がシワっぽく、調べてみると38歳ぐらいだったらしい。38歳であのノリは痛々しくて観てられない。その痛々しさを楽しめた。

 

ザ・ハント
配信
尺が90分ないぐらいなので軽い気持ちで観ることができた。あの映画のなかでリベラル≒金持ちとなっていたが、アメリカではそうなのだろう。日本ではリベラルな人はビジネス的成功よりもお金が無くても丁寧に暮らすという考え方や俗っぽい生き方より人と違う生き方をしたいという方が主流に思う。そんなことを言ってられるのも親の金の持ち方に影響されますが。山内ケンジの「テラスにて」という作品では「100%毎回与党に投票する7人が繰り広げるテラスでの90分」という宣伝文句があるが、この国では、相続について切り込む政党はないため、富裕層だろうとどの政党に入れたってかまわない。話を戻すと主人公のベティ・ギルピンがパッと見では貧相な人に見えるというのが、面白いキャスティング。

 

シネマカリテ
別記事でも書いたが今思い返しても「パビリオン山椒魚」と近いと思う。元カノへのDVって実際にはどのぐらい問題にされるんだろう。

 

夜明けの夫婦

 

スープとイデオロギー

 

キネカ大森
昔から関心はあったが、ビビッて見れなかった作品だが、どうしようかなと思いながら開いた映画本に東京裁判について言及があったため、これはご縁だと思い鑑賞。佐藤慶のナレーションにちょっと飽きる。まだまだ歴史の知識が足りないのかな。こんなに詰め込み系の映画とは思わなかった。もしかして受験勉強とかにも使えるのかな。

 

プアン 友達と呼ばせて
なんかひとつひとつの女性が軽くて、オムニバス的に見てしまった。とあるどんでん返しがあるが、それもそんなこともあるんじゃないでしょうかと思ってしまった。ミニオンズとメタモルフォーゼを観たせいで悪意があってもそもそも人に憧れること自体が美しいので多少嘘をついたとしても問題ない。

 

月世界の女
記事にした

 

息子は陽気な乱暴者だが、どう見ればいいのか。思考や判断が短く破綻してしまう。ラストは救われていくが、甘ったるく思ってしまう。

 

アパッチ砦
騎馬隊はこんなにかっこよく撮れるのかと感嘆した。サースデイ中佐の無能、バカっぷりをどう捉えればいいだろう。ラストでカービーがサースデイに花を持たせた歴史観を語ってあげるが、あれは義理の父だし、悪く言うのはやめておこうという、大人な態度かな。あんな大人な態度があるのかと今後の人生の参考にしたい。

 

虚空門GATE
3年ぐらい前に上映していた時から気になっていた。やっと見れたが、あんなパンツや靴下についてくるタグ付けでUFOだなんていうのは、観ていてしんどい。あんなホラ吹き男が愛されているは理解できてしまう。カルトサークルに限らずあんな男性を優しく見守るサークルありそうだな。

 

破戒
丸の内東映
記事を書いた

 

御用金
以下、五社英雄オールナイト特集。出て行った男が、戻ってくるストーリー。テンポの悪さがしんどいなと思ってしまった。

 

人斬り
今回の三作でベストかな。暴力にまつわる小話や首になるとその後ほかの藩で雇われなくなってしまう横一列な組織の嫌なところを描いていて、脚本がまとまっている印象がある。さすが橋本忍勝新太郎の太り方が私に似ているのが親近感を持った。暴力ってどこまでも悲しい。一人の暴力なんて限界がある。

 

鬼龍院花子の生涯
エピソードが多すぎてまとまりが欠ける印象がある。どうしても労働組合を恫喝しにいったが山本圭の気骨に絆されるのは面白い。山本圭はいつもこんな役をやっている。男性性に対する批評が足りない気がしてしまう。批評性はあるのだろうけれど、酔ってしまうのが評価されない要因かな。トークゲストの春日太一が批評的に評価されないのはなんでだろうと話していたが、テンポの悪さと男性性に酔ってしまうこと、抑制が効いていないのが要因かもしれない。

 

今夜、世界からこの恋が消えても
TOHOシネマズ川崎
もしかしたらいいかもと思い鑑賞。若い人らしく灰汁がないのが退屈に感じてしまう。古川琴音が詰めてくるのは、「偶然と想像」でも楽しんだがこの映画でも楽しい。さっぱりしている。

 

配信
面白い演出がいっぱい。

 

カウンセラー
このカウンセラーと「死刑にいたる病」の二本が回想シーン大賞かもしれない。

 

隣人のゆくえ あの夏の歌声
池袋シネマロサ
商業映画をみているときに被写体の顔に綺麗に照明があたっているのも大変な苦労があるんだなということがよくわかる。ダンスと歌を描くのは挑戦的でいい。TAMA NEW WAVEのコンペに入っているのか。

 

われ弱ければ 矢嶋楫子伝
横浜市健康福祉総合センター
組織向けの上映会に潜り込んで鑑賞。おそらくキリスト教・女性団体系の方々かな。別途ゆっくり書きたい映画。こんな上映形態があるのかということにも驚いた。
 
キネカ大森
ド派手な面白B級映画かと思ったら、ジョン・カサヴェテスみたいに地味めなおっさんとおばさんの顔アップで驚いた。うまく乗れないまま終わってしまった。
 
チネチッタ川崎は上映前の幕前にビーチボーイズを掛けているため、チネチッタで観れてよかった。
 
1640日の家族
灼熱の魂が満席のため、予定変更して鑑賞。今年ベスト級の良さ。わかっているけどやっぱり大変なんだなという当たり前のことをわからせてくれる。カメラも良く。固定で食卓のシーンかと思ったら、子供が二階に走って上がるときに追いかけるのや、子供の後ろを低位置から追いかけるなど面白い。最初のプールやダンスの祝祭感に感動してしまう。
 
目黒シネマ
少女や幼女ってこんなに父親に対して憧れの目線を向けるかな?おっさんのロマンじゃない。そんな俗なことも思うが美しく端正なのはわかった。ビクトル・エリセはこの二作品が主なのかな。
 
エル・スール
目黒シネマ
おっさんが他の女性のところに行ったのかと思ったら自殺でびっくり。そんな何もしていない関係で自殺は気が早すぎる。主人公の娘はどう思ったかな。
 
みんなのヴァカンス
みんヴァカと略したい。いつの時代だって撮れるようなオーソドックスな態度が心地いい。観客も若い人が多く目立った。ギョーム・ブラックの爽やかな目線も心地よい。おおかみおとこの雨と雪のTシャツが出てくるのに驚いた。